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このところ駕籠真太郎がよく描いていた、ソ連ネタをパロディした作品を集めた単行本。ゴルバチョフやフルシチョフ、ブレジネフだの、スターリンだのがわんさか登場してドタバタギャグを繰り返す。ソ連では平等を実現するために美男子は顔を醜男に整形するだの、チェルノブイリの苦しみをみんなで共有するために核兵器を使ってみんなケロイド~とか、ロシアの人が読んだら「けしからんゾフ。ヤーパンに謝罪と賠償を要求するコフ。粛正するポフ~」とかいわれそうなネタを満載。一つのネタをどんどん拡大して転がして、ヤバいこと描いているのにあくまでも軽妙なテンポでお話が進んでいくあたりは駕籠真太郎らしい。
と、書いたけど、正直駕籠真太郎の本としては面白くない部類だと思う。ヤバいことはヤバいのだが、なんか全般にきれいにまとまっちゃってると感じてしまった。現実が元にあるからその分歯止めがかかっちゃったのかなあ。やはり駕籠真太郎作品には、もっともっと刺激が欲しい。
▼収録作品
「社会主義ってナニ?」
「愛はツンドラの彼方に」
「赤い旗の星の下に」
「暴れん坊閣下」
「コサックとペレストロイカと私」
「滅びゆくソ連」
「緊張の夏ソ連の夏」
「ワルシャワの歌が聞こえる」
「嵐を呼ぶ!モーレツソビエトランドの逆襲」
「自転車に乗ってゆこう」
「それ行け!ゴルビーズ/激闘プロ野球編」
「ボルシチファイト」
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