出版社/著者からの内容紹介
旧制三高の寮を舞台に描く、感動の青春模様
貧農の息子だが神童と呼ばれ、村長の養子となった沢良木犀。大阪・堺の裕福な薬商人の次男鴇浦智巳。共に医学を志す二人の、京都三高の寮生活を通して、暖かい心の交流を描く感動作。いじめ、嫉妬、暴行の果てに…?
内容(「BOOK」データベースより)
大正時代。兵庫の寒村の、小作農の四男・沢良木犀は、京都帝国大学の予科・第三高等学校に首席で合格した。医者一人おらず、貧しさゆえに愛娘を売るのも珍しくない村。沢良木の姉も家を去った。成績のよさを買われて村長宅に義子に出された沢良木だが、義母や義兄に虐められ、他人との間に距離をおく寡黙な青年になっていた。男ばかりの寄宿舎では同性愛肯定派もいて、沢良木は同室の男に襲われかけ、部屋替えが行われた。新しい同居人は鴇浦智巳。堺の商家の次男で穏やかで誠実。沢良木を貶める噂も聞き流す。沢良木は心を開くが、鴇浦は沢良木への想いに戸惑っていた。
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