『殲滅眼』という魔眼を持つ男ティーアとともに、魔眼保持者たちが隠れ棲む村へ向かうため、フェリスやシオンに何も告げずローランドを出国したライナ。だが、その村はガスターク帝国の魔眼狩りによって滅ぼされてしまう。行き場を無くしたライナだったが、フェリスの説得によって再びローランドに帰ってきた。そこで彼を待っていたのは相棒の執拗なイジメと、親友が用意してくれた膨大な仕事の山。悪魔王シオンによって不眠不休で働かされ死にそうになりながらも、ライナはひとときの平和に浸る。しかし、水面下では様々な者たちの思惑が複雑に絡まり合い、ライナを時代の渦のなかに呑み込もうとしていた…。アンチ・ヒロイック・サーガ、第九弾。
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