この国の王になるのは、あたし! 恭国(きょうこく)は先王が斃(たお)れて27年、王不在のまま治安は乱れ、妖魔までも徘徊(はいかい)していた。首都連檣(れんしょう)に住む少女珠晶(しゅしょう)は豪商の父のもと、なに不自由ない暮らしと教育を与えられ、闊達な娘に育つ。だが、混迷深まる国を憂えた珠晶はついに決断する。「大人が行かないのなら、あたしが蓬山(ほうざん)を目指す」と──12歳の少女は、神獣麒麟(きりん)によって、王として選ばれるのか。
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大分県中津生れ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。「東亰異聞」が1993(平成5)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、話題を呼ぶ。2013年、『残穢』で山本周五郎賞受賞。著書に『魔性の子』『月の影 影の海』などの〈十二国記〉シリーズ、〈ゴースト・ハント〉シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』などがある。
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有鸟焉,其名为鹏。 背若泰山,翼若垂天之云。 振羽鼓旋风,寰弧翱翔。绝云气,负青天,然后图南,而适南冥焉。
“我是珠晶,他是顽丘。不过驳还没有名字。顽丘说让我给它起名字也行——如果用你的名字,你会不会不高兴?” 他轻轻一笑。一阵风吹过,他略微带着青色的黑发飘扬起来。 “更夜”
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