昭和24年、去年までの旧制中学5年生の生活から一転、男女共学の新制高校3年生になった勝利少年。戸惑いの連続の高校生活を送る中、夏休みに不可解な二つの殺人事件に巻き込まれる――。勝利は、那珂一兵の助けを借りながら、その謎に挑む! 著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく活写する、『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続くシリーズ第2弾。
......(更多)
......(更多)
序章 推理小説を書きだした
第一章 男女共学がはじまった
第二章 第一の殺人――密室
第三章 闇市で少年は遭遇する
第四章 探偵は推理する気がない
第五章 キティ台風襲来の夜に
第六章 第二の殺人――解体
読者への質問状
第七章 共学最初の学園祭にて
第八章 密室殺人はいかにして行われたか
第九章 解体殺人はいかにして行われたか
第十章 たかが殺人じゃないか
終章 そして、推理小説が脱稿した
......(更多)
......(更多)