「お前の方がタイプかも」
母親のセフレだという美青年がそう囁いた。その日から、俺は千歳と名乗るその青年に援助を受けている。
学費と生活費の見返りに食事をつくり、たまにキスをする。それが俺の「仕事」だ。
彼は幾つもの顔を持っている。
仕事が出来る有能な社長、女にも男にもだらしないろくでなし、俺の作った飯しか食べない偏食家…
深入りしてはいけない、この男を愛してはいけない、そう言い聞かせてきたはずなのに―。
BL界の鬼才・倫敦巴里子が描く究極の愛!
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