深い森の中に佇む全寮制の王鱗学園で暮らす十八歳の薔は、様々な特権を受けるという神子候補の一人に選出されてしまう。神子を決める儀式とは男に身を任せることで、その相手は日頃から敵愾心を抱いている学園管理部隊の隊長・常盤だった。抵抗する薔に、突如、意外な事実を明かす常盤。彼の秘密を知り、次第に惹かれるようになる薔。隔絶された世界で生きる無垢な少年たちは、過酷な愛に溺れてゆくーー。
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「俺の物になるか?立場上、返事をもらわないと手をだしにくい」 「…そ…それは…こ…恋人になるってことか?」 「そういうことだ」
「俺だけ見ていろと口にした以上、俺も当然お前だけを見ている」
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