ピース又吉直樹、初の単独単行本を刊行!! 稀代の書生芸人が、上京してからのなにものでもない日々、そして芸人として舞台にテレビに活躍する日々を東京の風景と共に綴る。すれ違う怪しい人物たち、なんでもない美しい風景、行き場のない気持ち――哀しく可笑しい100編の東京物語。好評を博した『マンスリーよしもとPLUS』の連載に全面的に書き下ろしを加え、待望の刊行!! 新宿歌舞伎町は恐ろしい。上京して間もない頃、身の程知らずの僕は歌舞伎町のカラオケ屋でバイトをしようと面接を受け見事に玉砕。女性店長の表情から完全に不採用だと確信し絶望している最中に、「この街危ないなら気をつけて帰りなよ」とドラマのような台詞まで吐かれ正に泣き面に蜂。暗鬱な気分をぶら下げ外に出ると、段ボールの上で眠る老人が「ぺー」と放屁した。その軟弱で乾いた音は僕の心になんの感慨ももたらさなかった。なんでも良いからメッセージが、意味が欲しかった。その無情な音が僕の人生を象徴するBGMのようで切なかったのだ。
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又吉直树(またよし なおき),1980年出生于大阪府寝屋川市。吉本兴业旗下的搞笑艺人,搞笑组合“Peace”的成员,热衷读书,在日本有“读书艺人”之称,主持过“太宰治之夜”“松尾芭蕉之夜”等活动;著有《第二图书管理员助理》《东京百景》,合著有《如果没有炸牡蛎我就不来了》《没想到会坐吉普过来》《新•四字熟语》,另著有小说《火花》《剧场》和《人间》,其处女作小说《火花》获得第153届芥川龙之介奖。
译者简介
毛丹青,神户国际大学教授,旅日华人作家。1962年出生于北京,1985年北京大学毕业后进入中国社会科学院哲学研究所,1987年移居日本,做过鱼虾生意当过商人。中日文著书多部,从1999年开始双语写作,曾获日本第28届蓝海文学奖,其日语作品被多次用于日本大学高考试题,在日本有固定的书友会,获奖著书曾分别由日本放送协会(NHK)和中国国际广播电台连续朗读播放。译著有又吉直树《火花》等多部。
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在东京的遭遇是残酷的,无止境的残酷,但同时也是欢乐的,偶尔也很温柔。这种心血来潮降临的温柔虽不着调,却情深意重,并不令人生厌。
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