出版社/著者からの内容紹介
ある日突然すべての建物が崩れ、多くの人間が死に、地上は真っ
白な砂漠に変わった。そして生き残った少数の人間たちには、過酷な現実が待っ
ていた...。地下にいたせいで助かった亮介と幼馴染みのしのぶは、食料もな
く、飢餓状態に陥りながら死を待つように生きていた。「亮ちゃんが一緒ならい
い」と言うしのぶに、死にたくない亮介は苛立つが...。
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確かにこれは鶏肉や豚肉と同じ『肉』と分類されるのもに違いなかった。けれど人肉を食べすことは、にんげんとしてゆるされない。食べたら、何かが…倫理が、人を組み立てる柱が崩れるような気がした。けれど死んでしまったらもう何も残らない。骨だけだ。
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