近代日本黎明期に書かれた『文明論之概略』は,日本の設計を最初に提示した書物である.福沢が何と抗争し,何を解体しようとし,何を新たに日本に据えようとしたのか.1945年が歴史的な帰結とされる福沢文明論から言説分析によってラジカルな日本改造の可能性を探り出し,現代日本の進路を問い直す新しい読解.書き下し.
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