乱歩賞作家の特別書下ろし野心作。
平凡な主婦が犯したおぞましい罪。それは殺人者が17年前に封印した悪夢を解き放った。誰も気がつかないうちに。
たった今、新しい犯罪小説(クライム・ノベル)が誕生した!
意表をつく展開、感動の結末!
雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。彼女は、なぜパート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?
自由への出口か、破滅への扉か? 四人の女たちが突っ走る荒涼たる魂の遍路。
『OUT』は1997年発表の作品。翌年にはドラマ化され、映画化された。
7年後の2005年、米ミステリー界のアカデミー賞といわれるアメリカ探偵作家クラブ(MWA, Mystery Writers of America)主催の2004年エドガー賞(The Edgarssm: The Edgar Allan Poe Awards)最優秀作品賞の最終候補4作品の1つにノミネートされ、日本人作家が同賞にノミネートされた初の小説となった。
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桐野 夏生は1951年、石川県金沢市生まれ。別のペンネーム野原野枝実や桐野夏子の名でロマンス小説、ジュニア小説のほか、森園みるくのレディースコミック原作も手がけている。
1984年、妊娠中に友人に誘われ、ロマンス小説『愛のゆくえ』を書いて応募し佳作当選。ミステリー小説第一作として応募した『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞を受賞。ハードボイルドを得意とし、新宿歌舞伎町を舞台にした女性探偵、村野ミロのシリーズで独自の境地を開く。
1998年 『OUT』が第51回日本推理作家協会賞を受賞、映画化。1999年、『柔らかな頬』で第121回直木賞受賞。2003年、『グロテスク』で第31回泉鏡花文学賞を受賞。2004年『OUT』が米国エドガー賞最優秀作品賞にノミネートされ、国際的にも評価が高くなった。2004年、『残虐記』で第17回柴田錬三郎賞を受賞。2005年、『魂萌え!』で第5回婦人公論文芸賞受賞。2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞を受賞。
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她想到孩提时代,一家人到南京旅行的事。在当地的战争博物馆里,她见到可怕的蜡人像,是日军屠杀老百姓的场面。佐竹的沼泽,潜伏在沼泽底部的东西,也是这么可怕的过去。
“人要跌倒很容易吧?” 良江喃喃自语。雅子深表同情地望着她。 “没错,接下来就像刹车坏掉的自行车一样,一直冲下坡。” “谁也无法阻止它?” “只要撞上东西就会停住了。” 良江因恐惧而颤抖了。她们究竟会撞上什么?前面的转角处会有什么在等待着?
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