第19回鮎川哲也賞受賞作
ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな酉乃。はたして、須川くんの恋の行方は──。学園生活をセンシティブな筆致で描く、“ボーイ・ミーツ・ガール” ミステリ。
小説的な技術性は候補作中もっとも高い。──笠井潔
高校を舞台にしながら、筆致から感じられるのは若さ以上にむしろ《老練》。──北村薫
赤いリボンのかかったケーキの小箱のように愛らしい作品。文章の巧みさと、終始発散される吸引力の強さは、候補作中随一。──島田荘司
『うる星やつら』のあたるとラムを連想させられた。これは「日常の謎」というよりも、ちょっとビターでスイートなラブコメではないのか。なにしろセンスがいい。──山田正紀
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此刻,我感觉到了,感觉到要是自己也能像魔法师一样斌予他人勇气该多好
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