存在感を消してしまった少女、
瞬間移動の力を手に入れた引きこもり少年、
危険な発火能力を持つ木造アパートの住人……
普通じゃない私を、受け入れてくれるのは誰?
どこかおかしくて、ちょっぴり切ない【超能力者×恋物語】
《この世界で、たしかに生きていると信じたい――》
そこらへんに落ちている石ころのように人畜無害で、存在感のない人間、鈴木伊織。
彼女がこんな存在に成長したのは、生きるためだった。
鈴木伊織のことを認識できるのは、友人の春日部さやか、ひとりだけ。
そんな不思議な力を持つ彼女は、春日部の話をきっかけに、上条先輩のことを知る。
かっこいい先輩は、バスケ部で主力選手として大活躍。
気になった鈴木伊織は“体質"を活かして、こっそり彼のストーキングを始めたが……
――「私は存在が空気」より
表題作を含む、“すこし不思議"なラブストーリー6編を収録。
カバーイラスト:浅野いにお(『ソラニン』『おやすみプンプン』)
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中田永一(乙一 )
日本天才作家乙一的笔名,本名安达宽高。曾荣获第三届本格推理大奖、第六届JUMP小说大奖等诸多奖项。乙一擅长短篇作品,写作风格多变。代表作有《ZOO》《GOTH断掌事件》《如空气般存在的我》《百濑,朝向这边》等。
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我坐上前往拉斯维加斯的巴士。 看报的白人大叔、一群爱说话的黑人女子也搭同一班车。黄种人只有我一个。在车上,我边晕车边消化了好几本轻小说。巴士停在大得不得了的停车场休息时,我下了车"跳跃",回自己家上了厕所,又带了几本还没看过的漫画回来。花了超过十四个小时才抵达拉斯维加斯。搭长程巴士真的非常累人,其他乘客也都呈现濒死状态。
身高变得只有十厘米左右的妈妈努力爬上厨房的瓦斯炉,正在做晚饭。双手抓紧巨大的汤勺,搅动奶油炖肉,又拿罐头垫脚,查看锅里的状况。 “千万不要掉进去哦!” 我背着盐罐,搬给妈妈时说。都已经处在这种状况了,妈妈还是要准备晚饭。妈妈要我帮忙把马铃薯和洋葱搬到巨大的砧板上削皮,奋力扛着菜刀切成块。两人合力,但还是工程浩大。我还差点被滚过来的马铃薯压成重伤。
“这个房间里会出现什么?” 汤川小姐在硬泥地上好奇地问,一副搞不清楚状况的样子。 “啊,G就是那个,人类的敌人。” “好宏大的格局。人类的敌人为什么跑到六花庄来?”
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